【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
本当に、いるのかな…?
それすら不安になってくる。
だけどもし本当なら、引き止めなくちゃ。
私に今できることは、二人を探すことくらいしかない。
ステージの左手の参加者の控えてる場所まで歩いていく。
そこには『随時参加者募集中!』の札を掲げた係の生徒が立っていた。
事前の申し込みがなくても、いつでも参加できるみたい。
幸い控えの席にはナツくんたちの姿は見当たらない。
それを見て一瞬ホッとして、また別の場所を今度は探そう…そう思った時だった。
「ほら、夏希くん、こっち!」
どこからか聞き覚えのある声がして。
振り返った瞬間、心臓が止まるかと思った。
だって……。
本当にナツくんが、松下さんに腕を引かれて歩いてるんだもの…。
篠田さんの言ってたことは、本当だったんだって思った。
どうしよう…こっちに来る……。