【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
「それにもう俺、十分働いたしな。どうにかなんだろ」
――ピーンポーン。
『繰り返します。各クラスの文化祭実行委員は…』
するとまた二度目のアナウンスが鳴って。
それと同時にナツくんのもとへ誰かが走ってきた。
「夏希くーん!今の聞いた?」
あれ……?
誰かと思えばさっきどこかへ去って行ったはずの、松下さんだ。
どうしよう…。また連れて行かれちゃう。
だけど私がそんなふうに一人不安になってたら、ナツくんは私の手を引いて、歩きはじめる。
えっ…。
「ナツくん?」
「よし、逃げるか」
「えっ…!」
そして松下さんのほうを振り返ると、
「悪いけど松下、あとはよろしく」
そう告げて、そのまま私を連れてグイグイ歩いて行ってしまった。
「えーっ!ちょっと、夏希くん!?」
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