【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
ナツくんがまた真剣な顔で私を見る。
「毎日一緒にいたのも、委員の仕事やってただけだし、お前が不安に思うことは何もねぇから」
「う……うん…」
あらためてそう言ってくれて安心した。
「向こうも俺とお前が付き合ってるのはちゃんと知ってるし」
あ、やっぱりそうなんだ…。
確かにさっきの松下さんの態度を見たらそうだとわかった。
…あれ?
でもじゃあ、あの篠田さんの言ってたことは嘘だったのかな……?
松下さんがナツくんを好きだっていうのは……。
その時ふと、ナツくんの手が私の頬に触れた。
ドキッとして彼を見上げる。
するとナツくんは、真っ黒な瞳を揺らしながら、じっと私の目を見つめてきた。
吸い込まれそうな視線にドキドキする。
「ナツ……くん?」
「言っとくけど…俺にはお前しか見えてないから」
「えっ…」
「他の奴になんて、興味ねぇよ」
まっすぐな言葉が、私の胸に染み込んでいく。
目頭が熱くなって、また目に涙がにじんできた。
「お前だけいればいい」