【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
「それじゃこれ、返してくるからちょっと待ってて」
「うん」
ナツくんが私に一声かけて、教室を出て行く。
学祭期間が終了し、また毎日一緒に帰れることになった私たちは、今日もこれから二人で帰る予定で。
ナツくんは実行委員で使ったワッペンなどの用品をまとめて生徒会室に返しに行くところだった。
先に下駄箱で靴を履き替え、昇降口の外で待つ。
秋の始まりの風が吹いて、少し涼しかった。
今年もあと半分もないなぁ…。
早かったなぁ、なんて思う。
思えばいろんなことがあったなぁ……。
ぼんやりとと壁にもたれて一人、ナツくんを待っていたら、そこに誰かが現れた。
「あれ~?誰待ってんの?
もしかして夏希くん?」