【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
ビクビクしながらそう言ったら、鼻で笑われた。
「…は?聞こえなーい」
私が何を言ってもこの人はダメなのかもしれない。
花鈴くらい気が強ければなぁ。
だけど、自分のことは自分でどうにかしなくちゃ…。
少しだけ語気を強めた。
「だ、だからっ…、周りにどう思われても、もう逃げないし、も…もう……、
何を言われても平気だから…っ!」
「……え、」
……言っちゃった。
私、言い返しちゃった。篠田さんに…。
口に出したあと、ドキドキしすぎて体が震えた。
バカだと思われたかもしれない。
だけど、もう自分の気持ちはちゃんと、自分で言うって決めたんだ。
篠田さんはシラケたような顔をしてる。
眉間にしわを寄せて。
「……は?
何熱くなってんの?キモいし」
その反応を見たら、あまり意味がなかったかな?なんて思ったりもしたけど……。
気持ち的にはとてもスッキリした。
でもたぶんこれで、彼女をさらに怒らせてしまったに違いない。
どうしよう…。
だけど、そんなとき篠田さんの後ろから声がして…。
「……鈴菜になんか用?」