【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
ドキッとしてその姿を確認したら、そこにはいつの間にかナツくんが靴を履き替えて立っていた。
「えっ、な、夏希くん…!?」
振り返った篠田さんは心底驚いた顔をしてる。
そして急にしどろもどろになった。
「え……あ、いや、今のは……っ」
そんな彼女を睨みつけるように見下ろすナツくん。
「文句なら俺が聞くけど」
そう言われた篠田さんは、顔を真っ青にして、勢いよくその場から去って行った。
「な、なんでもない…っ!!」
うわぁ……ビックリした。
まさかナツくんがちょうど現れるなんて…。
「ナツくん…」
私が声をかけると、ナツくんは少し困った顔で言う。
「もしかしてあいつかよ。嫌味言ってたの」
どうやら気づかれてしまったみたいで、思わず苦笑いした。
「あ、あはは。まぁ……」
「…にしてもお前、ずいぶん強くなったんだな」
「えっ?」
ナツくんは私をじっと見下す。
え、強くなった…?どういうこと……?
「まさか言い返すと思わなかった」
そう言われて心臓が飛び跳ねた。
「…えぇっ!?」