大切な人の約束
私はそんな優に、どこか甘えているんだ。

「その……さ、お前は知ってたの? 病気のこと。」

「ううん。全く。 この手紙には…別れたのは余命があったから……みたく書いてある。」

「そっか、………。」

お互い、気まずい雰囲気。

隆夜君と優は、クラスも違うし

友達とまではいかないが、

それなりに顔見知りであった。

それに、人気者だった隆夜君の死は

多くの人の記憶に残るだろう。
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