大切な人の約束

ガチャッ___。

「お、おはよう…」

「おはよう!大丈夫? 朝ご飯出来てるよ。 学校は…?」

「お母さん。心配かけてごめん。でも大丈夫。」

自分でも不思議だと思った。

そう、不思議なほど体は重くなかった。

「そ、そう。無理はしないでね。」

「うん。………いただきます。」

正直いうと、お腹はあまり空いてはなかったが、

食べられないほどではなかった。

私は、気持ちがすぐに体調にひびく人だから

食べられなくて、吐くことなど そう少なくはなかった。
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