大切な人の約束

明日から夏休み。

屋上でのあれ以来、荻原君とまともな会話はしていない。

優は隆夜君と別れてから、毎日一緒に帰ってくれる。

もちろん朝もだ。

「ねぇ、優？ いつも私といるけど、もう大丈夫だよ？
優も最後の夏だし、みんなと遊びなよ。」

もともと友達が本みたいな私は

遊ぶとかいう感じではないんだ。

隆夜君と付き合ってから、

はじめていろいろ遊びに行ったりしたもんだ。