大切な人の約束
そのままカフェに入った私達。

「で?どーしたの?」

「あの、本当に私は隆夜君のことを忘れられないんです。 ですが、この前に その幼馴染みに告白されて…。」

「隆夜が…って感じで付き合えない…ってこと?
別に隆夜は気にしなくていいと思うよ。まぁ、別れていたことにはなってるんだし。 あいつは怒る奴でもないしな。」

「そうっちゃそうなんですけど…。 私は幼馴染みとしか思ったことはなくて、しかも俺を利用していいから 付き合ってほしいって言われて…。」

「そっか、高畑さんは好きじゃないのか…。そうだねぇ。 でも、高畑さんはきっとその幼馴染みのことを好きになるよ。 今は隆夜のこともあるけど、そのうち心の整理がつくと、”今” 大事にしたい人が分かるよ。」

「好きに…なるですか?」

「うん。もともとその気が無ければ、もう振ってるでしょ? きっと今は無理でもそのうち分かるよ。 それまで、彼が待ってくれるのかはわからないけどね。」

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