出会いはカフェで
『……拓海さんの元カノって、真紀さん』
そういうと拓海さんは頷いた
「あの時、真紀を助けなかったら絶対後悔するって思った……今まで散々傷つけたからね……」
……やっぱり拓海さんは
まだ……真紀さんのことを?
「真紀を守ってる……誠さん、真紀に酷いことして傷つけて……なのに、ちゃんと真紀と会わせてくれて、真紀の元彼じゃなく……ひとりの男としてみてくれた誠さんを……守りたかった。そう思ったら勝手に身体が動いてた……ははっ」
「俺にとって真紀もだけど……誠さんも大事な人なんだ。今こうして生きてられるのも、また誰かを好きになったのも、大事にしたいってのも……佳奈とこうやって出会えたのも、二人のお陰なんだ」
……拓海さんは
真紀さんのこと……
「……佳奈?」
私は拓海の問いに答えられないでいた