出会いはカフェで
「……俺のこと、嫌いになった?」
下を向いていた私は拓海さんを見ることなく横に頭を振り
「なら……どうした?」
「……あ、もしかして俺がまだ真紀のことを好きだとか思ってる?」
……うん
なんて答えられない
そうであって欲しくない
私が黙っていたると
拓海さんはクスクス笑い始めた
「佳奈?まだ真紀に気持ちがあるなら、佳奈と付き合ったりしない。」
そう言って私を抱き寄せる拓海さん
……ううっ
一瞬でも拓海さんを疑ってしまった私
『……ごめん』
謝ったのに拓海さんクスクス笑っていた