出会いはカフェで


「多分、真紀の携帯には誠さんと、トヨカワの時の上司…おじさんね、それと実家と今働いてるとことかだわ。あ……それと、佳奈。」


そ、それだけ?


「ちなみに、俺の番号は登録されてない。前に……結婚前に渡した事あるけど、捨てたんだろうなー…用がある時は誠さんの携帯から掛かってくるから」


……そうなんだ
けど、なんか不思議だ
それだけ傷ついたのに、今もこうして会えてるなんて……
誠さんは嫌じゃないんだろうか……


「佳奈……俺が言うのもなんなんだけど、今まで通り真紀とやっていけるかな?」



……えっ?
…………あ、そうか。
普通なら元カノと仲良くしてるなんて
絶対嫌だよね。


『ふふっ。私、そんなに心の狭い人間じゃないですよ?それに、私達を出会わせてくれたのは、あのお二人です。二人が居なかったら、私は拓海さんを諦めてましたからっ!』


そう言うと、拓海さんは
ニカって笑って抱きしめてくれた


「やっぱり俺の目に狂いはなかった」


そう小さく呟いた拓海さん
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