出会いはカフェで


少しの沈黙……
握っている手がじわっと汗ばんでる



「……誠、私にとって佳奈さんは……唯一の友達。誠なら知ってるでしょ?トヨカワを辞めた時に携帯も解約した。その時に全てアドレスも削除したの。……だから、私にとってやっと出来た友達を失いたくなかった……」



真紀さんの言葉に
私の頬に涙が伝う
と、同時に怒りがこみ上げてきた


私の行動は早かった
拓海が私の変化に気がついたけど
既に遅し……


バンっと、勢いよくドアを開けた



「か、佳奈さんっ!どうして!?」


私は何も言わず、無言で
真紀さんの元へ突き進む


真紀さんの目の前に立ち
私は思いっきり、真紀さんの頬を打った
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