出会いはカフェで



「佳奈っ!」


拓海の焦った声
真紀さんの驚いた顔

全てを悟っているような誠さん



『み……見損なわないでくださいっ!拓海の元カノだったから、私に遠慮?……私が傷つくと思った?』

『そんなんで傷ついてたら恋愛なんて出来ないっ!私はそれ以上に……それ以上に……真紀さんに信用されてないのが悔しいっ!!』



止まらない怒りと涙



『……誰だって過去はある……過去があるから今があるの。真紀さんと別れたから……私は拓海と出会えた。……拓海に出会えたから、真紀さんと出会えた……。私、真紀さんが思ってる以上に心臓に毛が生えてるんですっ!』


そう言い切ると、クスッと笑い声が聞こえた


それは誠さんだった
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