出会いはカフェで
「真紀、今の言葉……前に真紀が言ってたな。拓海と別れたから今の自分がいて、俺に出会えたって……。真紀が妹みたいに感じたように佳奈ちゃんも同じ気持ちなんじゃねぇの?友達を失いたくないなら、ちゃんとぶつかんなきゃな……」
誠さんは真紀さんの頭にポンと手を置き
ソファから立ち上がる
「拓海、買い出しいくぞー」
「え?は?今?……ちょっと、」
拓海のバタバタと足音がして
玄関ドアが閉じる音がした
真紀さんと二人っきり……
沈黙だけが流れる
『……叩いてごめんなさい』
そう謝ると
首を横に振る真紀さん
やっぱり
前みたいに笑ってくれないのかな……
私のこと……嫌いになったかな。