出会いはカフェで
『名前、言ってなかったですね。望月佳奈と言います』
「俺は西川拓海。まさか、こんなとこで会えるなんてね」
私と拓海さんは式場から出て
バルコニーにいた
話そうとしたら、なんやかんやと
美奈と、拓海さんの先輩が
チャチャを入れてきて
まともに話ができず、席を外すことに……
『私も驚いてます。……けど、よくわかりましたね』
覚えててくれていることだけでも嬉しい
「うん。だって、「いってらっしゃい」って毎朝言われること無いし、言ってくれるの望月さんだけ。それだけで1日頑張れるんだよね」
えっ……
嬉しい……。