出会いはカフェで


「……佳奈さん」
「……嫌いになったでしょ……こんな私」


私を見ようとしない
真紀さんの声は
いつもより全然弱く、今にも泣きそう
頼りになるお姉ちゃんみたいな真紀さんが可愛く思えた


私は真紀さんを
失礼かな?と思ったけど抱きしめた


「か、佳奈さん?」




『……私、真紀さんのこと大好きです。下手したら拓海より好きな時があります。私の気持ち、甘く見ないでください』

『……これからも、仲良くしてください。たくさん話聞いてください、たくさん話してください。たくさん笑ってたくさん泣きましょう』


そう言うとクスッと笑いながら
「たくさん泣くの?」
真紀さんが言ってくれた
< 40 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop