出会いはカフェで


ピンボーン


日付が変わろうとしていた時間
珍しくインターホンが鳴る


拓海はいつも鳴らさない
私が寝ているかもと
静かに帰宅してシャワーを浴び
静かにベットに入ってくる


モニターを見れば……誠さん


『ま、誠さん?今開けます』


私は急いで玄関を開けると
そこには誠さんの肩を借りて歩く酔いつぶれた拓海の姿があった


『た、拓海?どうしたの?』


こんな拓海を見るのが初めてで
私は驚いてしまった


「ごめんね佳奈ちゃん、俺に気を使って……飲みすぎたんだと思うんだ」


苦笑いしながら、誠さんは拓海を担ぎ
拓海を部屋に上がらせた


私は拓海の靴を脱がし寝室へと誘導した
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