出会いはカフェで
『どうぞ』
私は誠さんにコーヒーを出す
「ありがとう」
誠さんは酔っていない様子
そして、疲れてる。
『真紀さんには連絡してありますので、今日は泊まって行ってください』
そう言うと誠さんは目を見開き
フッと笑った
「……真紀に嫌われたかな」
その言葉、その顔に
私の心は破裂した
『誠さん……今からお話しすることは誰にも、真紀さんにも拓海にも…誠さんのお母さんにも秘密にしてください』
「ん?……お袋?」
私が誠さんのお母さんって口に出したのはとても違和感がある
じっと私を見る誠さんは何かを察知してくれて頷いてくれた
私は……私が知っている
真紀さんが苦しんでいたことを
全て誠さんに話した