出会いはカフェで
……本当にこれで良かったのか
真紀さんを裏切ることにならないか、
私は少しだけ不安になった
「……佳奈ちゃん、ありがとう。」
『いえ……私、真紀さんには笑顔でいて欲しいんです。真紀さんの辛そうな姿はもう見たくありません。』
『それに、誠さんに貸しがありましたから、これでチャラです』
誠さんは少し考えて
「あ、あれね。」
納得して笑ってくれた
ベットに入ってからも考えていた
真紀さんのことを……
「佳奈はたまに大胆になる」
そう聞こえた
拓海の方を向くと
拓海は私を見ていた
『ごめん、起こした?』
「ん……結構前から……」
『……話きいてた?』
うん、誰にも話さないでってとこから
いや、それ全部だから……
拓海にも内緒にしていたから
流石に申し訳なく思った
「佳奈が真紀のこと大好きなのは知ってる、真紀のために一生懸命考えたんなら、真紀も許してくれる。まぁー、俺に秘密なんてしてたのはイラッとしたけど、佳奈の頑張りに免じて許してやる」