出会いはカフェで


……本当にこれで良かったのか
真紀さんを裏切ることにならないか、
私は少しだけ不安になった



「……佳奈ちゃん、ありがとう。」


『いえ……私、真紀さんには笑顔でいて欲しいんです。真紀さんの辛そうな姿はもう見たくありません。』

『それに、誠さんに貸しがありましたから、これでチャラです』


誠さんは少し考えて
「あ、あれね。」
納得して笑ってくれた




ベットに入ってからも考えていた
真紀さんのことを……


「佳奈はたまに大胆になる」

そう聞こえた
拓海の方を向くと
拓海は私を見ていた


『ごめん、起こした?』


「ん……結構前から……」


『……話きいてた?』


うん、誰にも話さないでってとこから


いや、それ全部だから……
拓海にも内緒にしていたから
流石に申し訳なく思った


「佳奈が真紀のこと大好きなのは知ってる、真紀のために一生懸命考えたんなら、真紀も許してくれる。まぁー、俺に秘密なんてしてたのはイラッとしたけど、佳奈の頑張りに免じて許してやる」
< 51 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop