出会いはカフェで


『免じてやるって……』


「あ、けど。俺が寝てる間、誠さんと二人っきりってのは、どうかな?」


……は?そこ??
相変わらずの嫉妬

「佳奈からキスしてくれたら許す」



出た。
私からってのが苦手で
いつもはぐらかしたりしてた

私にとってはかなり恥ずかしくて
ハードルが高い



『お、お、おやすみ』


そう言って布団を被ろうとしたけど
拓海の手により阻止される


「かーな、ちゅーして」


うわ……
こうなったら、もう無理
しなければ、明日も機嫌が悪い



…………はぁ。
覚悟を決めて、拓海の顔に近づいた時

『……痛ーっ!!』



たまにある、妊婦のあるある
こんな時に足がつる


拓海は苦笑いしながら
私の足をマッサージしてくれた
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