出会いはカフェで
番外編
「華ちゃ〜ん」
またですか?
只今、真紀さんは悪阻が酷くて
実家に帰省中
悪阻が治り次第、戻るって話ですが
毎日のように誠さんが
我が家に訪れます
「あっ!華ちゃん、オムツが濡れてるっ!今取り替えまちゅねー」
そう言いながら
せっせとオムツ交換をする誠さん
もう慣れたが
拓海と私は弱冠、引いてます
「誠さん、練習はいいですが…毎日ここに来ていること真紀は知っているんですよね?」
拓海の言葉にわかりやすいくらい
ぎくっとする誠さん
『…言ってないんだ…知らない、知らない』
そう、私は知らないよ?
真紀さん、かなり怒ると思うよ?
あーぁ、しーらない。
「俺、知らないですからね!」
「拓海!俺を見捨てる気かっ!」
「俺たちは被害者ですよ!」
そうそう、被害者
誠さんが毎日来るから
拓海に触れられないの…