出会いはカフェで


そして、また1週間が始まる
朝は忙しい。
出勤前にコーヒーを買いに来るお客さんは次から次へと来る


『おはようございます、いらっしゃいませ』


「アイスカフェひとつ」


『かしこまりました。260円になります』


『お待たせしました、ありがとうございます』



これを何度も繰り返す。
そう……私は拓海さん以外
『いってらっしゃい』
その言葉を言ってはいない


だって、拓海さん以外興味無いし
全く顔を覚えてないんだ。



『おはようございます、いらっしゃいませ』


「望月さん、おはよう」


名前を呼ばれてドキッとする
彼が私を呼んでくれた……


『おはようございます。ホットコーヒーでいいですか?』


「うん、お願いします」



朝から爽やかな笑顔が見れた。
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