出会いはカフェで



「真紀、お願いだから開けてくれ!俺の話を聞いてくれよっ!」



ゲストルームの前で
正座をしながら、中にいる真紀さんに訴えている誠さん


誠さんが到着してすぐ
真紀さんはゲストルームに篭ってしまった


「誠さん、ちょっとリビングで待っててもらえますか?」


拓海が誠さんに声を掛けた
まさか拓海が?
いつも二人のことだから、と
喧嘩をしても仲裁には入らない
そう言っていた拓海

けど今回は違うと感じたみたいだ



「拓海…いや、けど…」

「誠さん、大丈夫ですって。ちょっと話を聞くだけですから。華をすこしお願いしますね」


拓海は華を誠さんに託した
心配になり、拓海の袖を引っ張るが
大丈夫だから、というだけ


私と誠さんはリビングへ向かう
拓海は私たちを見送り、
ゲストルームにいる真紀さんに声を掛けた
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