出会いはカフェで



ヤキモチ??
私が??誰に?

頭が追いついていかない私に
拓海は私を抱き寄せる



「俺と真紀が二人っきりで話してたこと、嫌だったでしょ?だから泣きそうな顔してるんだろ?」



あっ…、
そうか、アレはそういうことだったんだ



あの時、ドクンといった大きな鼓動
何度も見てしまった二人がいるゲストルームの扉


私は…ヤキモチをやいていたのか
そうわかれば、納得した



『…ごめん。け、けど、真紀さんが嫌とかじゃないんだよ』


真紀さんは大好き
好きすぎて、一緒に住みたいくらいだ


「うん、わかってるよ。今日みたいなことがないようにする。…っていうか、誠さん達にも、こういう事がないように言っておかないとダメだね」


うん、そうだ
真紀さんを不安にするなんて、
誠さんにキツく言ってやりたい


そう思っていたら
パチン、と外され緩む胸元
< 73 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop