私がアイツに恋する時。
「あ、琴奈。ちょっと待ってて。」
私を見つけるとすぐにこっちに来た。
もういつものことで慣れちゃった。
「賀菜…あれから……どうなった?」
「本当の自分出してどこかに行っちゃった。」
「そっか……何もされてない?」
「大丈夫。心配しないで。ほら…待たせちゃってるよ?」
私と話してる間、ケータイをいじりながら中林を待つ琴奈さん。
「お…おう。じゃあ何かあったらすぐ言えよ。」
「はいはい。」
……たぶん言わないけどね。
………?
何?今の。
琴奈さんと目があった瞬間、すごい目つきだっただんけど……。
………気のせい?
そんなことを考えながら教室に戻った。
あれは…何だったんだ?
「おかえり。」
ん?
「あれ?みんなは?」
帰った場所にいたのは秋穂だけだった。
「なーんかイケメン探しだって。」
イケメン探しって……。
まぁあの子たちならやりそうか。
「秋穂は行かなかったの?」
「私別にそういうの興味ないし。それに賀菜帰ってきて誰もいなかったら寂しいでしょ?それに、聞きたいことあったし。」
聞きたいこと?