私がアイツに恋する時。
「お待たせー。」
「もぅ。遅いよっ。」
「ごめんごめん。」
私達は近くの公園で待ち合わせして、夜ご飯を食べに行く予定だった。
「よしっ!行こ!」
「その前に、待って。」
「ん?」
「はいこれ。」
「何?」
「クリスマスプレゼント。きっと賀菜にあうと思うよ?」
小さな箱。
その中には指輪が入ってた。
まぁ中学生のプレゼントだから正直安物だけど。
嬉しくて、早速指にはめた。
「ありがと!」
私は嬉しくて嬉しくてテンションが上がった。
「あ……信号変わったよ。早く渡ろっ!」
信号が青になったのを確認して私は友哉の方を向きながら行きたい方向に背を向けて後ろ向きに歩いた。
ちょうど居眠り運転のトラックが信号無視したのもそのときだった。