私がアイツに恋する時。



「私…急いでるから帰るね。」


嶋田さんから目を離し教室を出る。

外では秋穂が少し離れたところで待ってた。


「終わったよ。お待たせ。」

「ん。早かったね。」

「あ、うん。帰ろっか。」


……はぁ。

また広がるもやもや感。



「あの子になんか言われた?」

「いや……別に?」

「ふーん。」


……とりあえず私は中林に近づかないようにってか近づけないようにすればいいんだよね?

ぼーっと下を向き歩く。



近づけないようにすれば……いいんだよね?


< 122 / 193 >

この作品をシェア

pagetop