私がアイツに恋する時。




………。


ここって…。


保健室?

いつの間こんな所に?


とりあえずベッドから出て先生を探す。


「先生?」

「あ…目が覚めたのね。よかった。中林くんが運んで来てくれたのよ。」



……中林が?


そっか、あの声は中林だったんだ。



「そうなんですか。」


最近は今まで以上に冷たく接してたのに。

それでもやっぱり私のこと気にするんだね。



「きっと急に暑くなってきたから熱中症になっちゃったみたいね。はい。これ。」


スポーツドリンクを手渡された。


「ありがとうございます。」

「中林くんにお礼言っときなさいよ。これだって買ってきてくれたのよ。」

「……はい。」


ゆっくりとベッドに戻った。

やっぱり足がふらつく。



中林が…私を?


どうやってここまでつれてきたのかな?

おんぶ…とか?

っっ!!

もしかして……その姿…嶋田さんに見られてないよね?


もし見られてたら───


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