私がアイツに恋する時。


「べ……別に?」


振り返らず、ただまっすぐを見て言った。


「中居先生が言ってたんだ。暑いって言ってもまだまだで、こんな時期に熱中症なんてストレス溜まってるんじゃないかって言ってたからさ。」



……きっと嶋田さんにさっき言われたせい。

その原因が中林にあるだなんてわかんないんだろうな。


「…特に何もないよ。勉強のし過ぎかな?もうすぐ期末テストだし。」

「本当に?」

「別に嘘つく必要ある?」


笑いながらごまかす私。

どうして苦しまなきゃいけないの?

こんな奴のために。

私…バカみたい。



「どうでもいいことあるかよ。賀菜の…自分の体のことだろ?」


また…そんなこと言って…。



「もういいでしょ?私にもうかかわらないでよ。今日だって…別に倒れたらそれで放置しててくれてよかったのに。

だってそうでしょ?倒れてる人はあんたじゃなくても誰かが助けるんでしょ?

その間に1人でも多く女の子と話せたんじゃない?嶋田さんとか……。」


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