私がアイツに恋する時。
その次の時間が終わり昼休み。
秋穂がパン買いに行くって言ってさっき恵をつれてっちゃった。
残りの3人で先にお弁当食べてます。
「でねでね!2組のゆーまくんがね───」
相変わらず盛り上がる恋愛トーク。
……もちろん、私はついていけない。
ガラガラ……。
教室のドアが開く。
一瞬教室が静かになった。
今教室に入ってきたのがあの日以来の中林だったから。
だけどすぐに教室は賑やかさを取り戻した。
……キョロキョロしてる。
また私を探しに?
この前私から話しかけたからまた話してもいいんだって思っちゃったのかな?
……だとしたら単純すぎる……。
「あ…久しぶりだねぇ。中林くん。賀菜のこと探してるんだよきっと。」
晴香が私のことをツンツンつつく。
……はぁ。
仕方なくドアの前まで行く。
そして一度廊下を見回して、嶋田さんがいないのを確認。
…結局バレちゃってもいい覚悟はまだできてないから。