私がアイツに恋する時。
「やっほー!おまたせー。」
「あ、秋穂。」
いそいでその紙をポケットに入れた。
「今日は何のための付き添い?」
「え?」
「だって何もなかったら賀菜は1人で行くでしょ?」
……まだ中林のって言えてない。
「実はね。中林にお礼がしたくて……。」
「お礼?」
「そう。前に…助けてもらったでしょ?まだちゃんとお礼できてなくて。プレゼントでも渡そかなーって。」
「なるほど。それで何がいいか私に聞きたいってことね?」
「そう…。」
「んー僚太なー。なんでもいいと思うけどな。」
それじゃあちょっと困るっ……。
「まぁ賀菜からもらって喜ぶんだったら何かお菓子とか作れないの?」
…あ。
その考えがあった。
お菓子作りならよく友哉に作ってたから……。
でも……。
「……。」
「作れないタイプ?」
そうじゃない。
ただ……。
「何か作れそう?」
「たぶん……何でも大丈夫。」
「げっ。マジで?女子力高すぎ!」
そりゃそうだよ。
友哉にいろんなもの作ってたから。
「じゃあ材料買いに行くか。」
……中林、喜んでくれるかな?
だったら……頑張ろうかな………。
……何にしよう。
あ……チョコケーキなら材料はまだ家についてあったような………。