私がアイツに恋する時。
謝らなきゃ……。
あのとき…ちゃんと謝れなかった。、
だからもっと怒ってると思う。
「あのときは……すみませんでした。」
頭を全力で下げる。
「なによ今更。謝るくらいなら友哉を返してよ。できないなら……早く帰って。」
「すみません。」
頭が上げられない。
お願いします。
もう少しだけ話したい。
許してはもらえないとは思うけど…謝らなきゃ。
友哉のお母さんの気が済むまで。
「わがまま言ってすみません。もう少しだけ……ここにいさせてください。」
「あんたバカ?無理に決まってるでしょ?こんなのいらないから。」
ケーキの入った袋を押し付けられる。
それは───
「あんたが来たって友哉が喜ぶ訳ないでしょ?」
その袋を友哉のお母さんは地面に投げつけた。