私がアイツに恋する時。


私を睨みつける。

……どうして今、ここに来るの?


いつだってタイミング悪く現れる。

そしてまた一つ私を苦しめるんだ。


今だって……。



「…行くぞ。」



ちょ…ちょっと!


私の手を掴み、出口に走り出した。



「離してよっ!」


力いっぱい腕を引っ張る。


「離してっ!」


やっとの思いでその腕を振り払う。


「どうしてここにいるの?もう私には関わらないでって言ったでしょ?
私には…やらなきゃいけないことがあるの。帰って!!!」


戻ろうとする私の手を掴まれる。


「ヤダ。お前も一緒に帰るんだよ。」


どうしてわかってくれないの?


< 177 / 193 >

この作品をシェア

pagetop