私がアイツに恋する時。



「何を?」

「お前は…何も悪くねーだろ?ただ青信号になった歩道を歩いただけ。そこに突っ込んできた車から助けようと友哉が代わりに轢かれた。

悪いのは運転手だけ。誰も悪くない。」



「…でも、私がちゃんと周りを見ていたら?そもそも…私なんかが存在したから───」


「うるせー。

お前は悪くないって言ってんだろ?周りの奴らが悪いって言うんだったら言わせておけばいい。

ただ俺は言うぞ。

お前は何も悪くないって。」



……何度私は悪くないって言われただろう。


だけど一度も心までその言葉が届いたことはなかった。


なのに……


こんな奴の言葉なのに……


どうして……?


どうしてこんなにほっとしてる自分がいるの?


同じ言葉なのに……涙が……


どうしてこんなにあふれてくるんだろう。




「どうしても戻る、謝るって言うんなら俺もついていく。来るなって言っても絶対行くから。

何言われたって俺が守ってやるから。」




『なにをいわれてもぼくがぜったいまもるからね。』



友哉─────


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