私がアイツに恋する時。
幸せだって思ってるの?
「っま、心配しなくても俺は死なねーけどな。」
私……幸せでもいいの?
友哉は……怒ったりしないの?
ぎゅっと袋の取っ手を強く握る。
「何?それ。賀菜の持ってる袋。」
「これ?……ケーキだよ。友哉にあげようと思って。友哉……大好きだったから。
でも……もうぐちゃぐちゃだからあげられないや。」
袋を後ろに隠す。
「もったいねーの。ちょーだい。それ。」
……もっと前にほんとは渡したかったのに。
こんなのあげられるわけない。