私がアイツに恋する時。




「そんなの当たり前だろ?」

「お願い。約束して。」




「………うん。約束。」


よかった……。

少しほっとして、中林の顔を見る。



「……俺からも一つお願いがあるんだけど。」



照れくさそうに下を向く中林。


それを見て自然と笑ってる私。



「何?」

「俺のこと、“僚太”って呼んで。」




あ……いや……。


……恥ずかしいよ。


でも……。



「い…いいよ。り…僚太。」

「よかった……。じゃあ、帰ろう。」

「うん。」


私は中林と手を繋いで家の方へ向かった。





ごめんね。友哉。


友哉の前であんなこと言って。

でも……幸せになっていいんでしょ?

だから命をかけてまで……助けてくれたんだよね?



性格は違っても私のことを大切に思ってくれてる中林……いや、僚太が好き。



嫉妬しないでね。


私は友哉から助けてもらった今だから……一生懸命幸せになるんだ。





そのために僚太が………






必要なんだ。

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