私がアイツに恋する時。




「じゃあ一週間後でいい?」

「うん。」



僚太とのデートか………。

キスとか……強引に求めてきたりするのかな?


まぁ絶対しないけど。



「ん?何?変なこと言った?」

「いや。別に何も?」

「なんかあるだろー?」




照れ笑いなんてしながら前から私の肩を軽く押した。

うっ………


急に心拍数が上がる。

少し目の前が暗くなって思わず目をつぶった。



「ど……どうした!?顔色悪くなってる。」

「いや…何でもない。」

「ゴメン。俺………。」

「大丈夫だって。ちょっとめまいしただけだから。勉強のしすぎかな?」




なんてごまかす。

本当の原因は何かわかってる。






これくらいで済むならば来週も大丈夫かもしれない。





「じゃあもう暗くなってきたし帰る?」

「うん。そうする。」

「家まで送ってく。歩ける?」

「うん。大丈夫。」



立ち上がって歩けるところを見せた。

う……。

まだちょっと足元がふらつく。

でもこれ以上心配はかけられないもん。


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