私がアイツに恋する時。
「他クラスに何しにきたの?」
低い声で秋穂は聞く。
「昨日返事聞いてないから。」
「あーそんなの断るに決まってるでしょ?もう教室帰ったら?」
私のかわりに秋穂が答えてくれた。
「俺はこの子に聞いてるんだけど。」
………もうこの人と話したくない。
下を向いて無視する。
「あっそ。じゃー帰るわ。」
無言を理解してくれたのか、中林は素直に帰ってくれた。
「はぁ……あれだからもう……。
あ、今のは忘れてさ。昨日ノート書いてないんだから写す?」
「ありがと。」
もうこれであの人と関わることはない。
そう思っていたけど……
中林は簡単に諦めてはくれなかった。