私がアイツに恋する時。



中林から受け取った指輪を見つめる。

友哉からクリスマスプレゼントにもらった指輪。


指輪にははめずお守りとして持ってる。

でもちゃんとこれを見ることはできない。



『はいこれ。』

『何?』

『クリスマスプレゼント。きっと賀菜にあうと思うよ?』


『ありがとう!あ……信号変わったよ。早く渡ろっ!』



『賀菜っ!』


『え………。』



………。

これ以上は思い出したくない。



私のバカ……。

どうして落としたりしたんだろ。


落とさないように、でも見ないでいいようにポケットの奥に入れてたのに………。


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