私がアイツに恋する時。



「どーして僚太が来るの?」


低い声で秋穂は聞く。



「俺勉強教えてやるよ。俺こうみえて頭いいし。これから賀菜とは長い付き合いになるし。」


か…賀菜っ!?

今、中林…私のこと名前で呼んだ!?


「な……名前で呼ばないでっっ!!!」


思わず叫ぶ。



「どーして?別にいいじゃん。秋穂のことだって名前で呼んでるよ?」



それとこれとは………。


………。


んもう!



「か………勝手にすればっ?」


1人で勝手に呼ばせてればいい。


私が反応しなければいいだけ。

反応しなければ……。



「っで、秋穂ん家行っていい?」

「だめ!っまぁ賀菜がいいって言うんなら別だけど。」



え………私!?



「だってさ、賀菜。」


どーして私に……。

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