私がアイツに恋する時。
知らない知らない知らない知らない。
「ねぇ。君。」
ん?私?
突然目の前から声がしてその声の方を見た。
「は……はい。」
あれ……この人……。
どこかで見たような……。
その人は軽く髪を茶色に染めていて背は中林よりも少し低めの男の子だった。
「この人。彼氏さん?」
あーもう!
いきなりこれだよ。
「違います!」
もちろん全力で否定する。
「そっか。じゃあ女の子よ嫌がることするなんてヒドいな。中林。そのイヤホン返してやれよ。」
よかった……私の味方だった。
「は?誰だよお前。つーかお前に関係ねーだろ?」
「関係あるね。水谷さんのクラスメートだし。それに女の子を守るのは当然のことだろ。」
あ………。
『当たり前だろ?女子を守るのは当然のことだ。』
同じだ。
友哉と。