私がアイツに恋する時。
その昼休み。
教室でぼんやり恵と晴香に言われたことを考えていた。
「水谷さーん。ちょっとお願いがあるんだけど。」
「はい。」
担任の先生に呼ばれた。
総務委員だった私。
きっとそれ関係だと思う。
「なんですか?」
「5時間目自習なんだけどノート返すのとプリント3枚を配ってほしいの。だから職員室来てもらっていい?」
はぁ……。
あれ重いからいやなんだよなー。
「はーい。」
私が返事すると先生はさっと職員室に戻って行ってしまった。
「ふぅ……。」
んじゃ行ってこよ。
「俺……とってこよっか?」
ん?
雄介君だった。