私がアイツに恋する時。


その昼休み。


教室でぼんやり恵と晴香に言われたことを考えていた。



「水谷さーん。ちょっとお願いがあるんだけど。」

「はい。」



担任の先生に呼ばれた。


総務委員だった私。

きっとそれ関係だと思う。



「なんですか?」

「5時間目自習なんだけどノート返すのとプリント3枚を配ってほしいの。だから職員室来てもらっていい?」

はぁ……。


あれ重いからいやなんだよなー。



「はーい。」



私が返事すると先生はさっと職員室に戻って行ってしまった。


「ふぅ……。」



んじゃ行ってこよ。


「俺……とってこよっか?」



ん?



雄介君だった。


< 52 / 193 >

この作品をシェア

pagetop