私がアイツに恋する時。


そんなこと……あっちゃいけない。


許されるわけがない。



私のせいなのに私だけが幸せになるなんて。


大丈夫だよ。

友哉。


雄介君は優しいところが友哉に似ているだけ。



友哉を忘れたりして雄介君のこと好きになったりしないから。



「賀菜。雄介君に見とれてる場合じゃないよ!自習!」

「あ…うん。」


ゆっくり座ってプリントに目をやった。


でも……私の目にうつるのは雄介君の優しい笑顔だった。

< 59 / 193 >

この作品をシェア

pagetop