私がアイツに恋する時。


はぁ……これからどうしよう。

変に意識しちゃって今までどうやって話してたか忘れちゃうよ。


その日の昼休み。



1人でぼんやりと廊下を下を向いて歩く。


「どうしたんだ?ぼーっとしちゃって。」



………1人で歩いてると必ず会う奴。

ストーカーじゃないかって思うほどね。


今くらい1人でいさせてよ。


中林っ!



「別にいいでしょ?ほっといてよ。」

「あっそ。なぁ今日暇?」

「……どうして?」

「買い物に付き合ってよ。」



……意味わかんないし。

どうして中林の買い物なんかに…。



「ヤダ。」

「って言うと思ったよ。どーせお前はずっと元カレに執着する奴だもんな。

んで今は雄介?わがままな奴だよな。俺には人のこと好きにならないとか言ってるクセにさ。」



………っ!

何があったのかも知らないクセに!!



「それの……何が悪いの?あんただって……同じ目に遭えばわかるよ。目の前で大切なひとが死んじゃうんだよ?」


「んなことわかりたくもねーよ。」


……そうだよね。

言う相手を間違えた。



「あんたなんて……大嫌い。」


中林から目をそらして後ろを向いた。


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