私がアイツに恋する時。
ほんとのカレ。
「へぇ……そんなことが…。」
次の日、雄介君と話したときに昨日のことを相談した。
「でもそんな奴、放っておきなよ。
大丈夫。君は間違ってないから。」
……よかった。
雄介君に相談して。
「忘れちゃいなよ。あんな奴。」
そうだよね?
もう知らないって言ってる人にわざわざ構うことないもんね?
「そうする。よかった。雄介君に相談して。」
「そ…そんなこと…。頼りにしてくれてありがと。」
そう……その笑顔。
顔は似てないんだけどなんだか友哉に思えてくる。
「ねぇ。聞いてる?」
「え…あ…ごめん。」
「はぁ………。水谷って時々人の話聞いてないよね?」
「ご…ごめん。」
「ま…別にいいけどね。」
一瞬すごく怒ってるように見えたんだけど。
すぐにいつもの優しい顔に戻ってた。
そこはちょっと意識しよ。
私だって悪いとこあるんだから。
「それより……さっきの話なんだけど。」
「あ…うん。何?」
「今度…いつでもいいから遊びにいこうよ。」
ドキ…。
「わ…私なんかでいいの?」
「もちろん。」
まさか雄介君から誘われるなんて。
「じゃあ暇な日、連絡するね。」
「うん!」
なんだか付き合ってる気分。
うれしくて…昨日のことはすぐに忘れてしまった。