私がアイツに恋する時。



「そうだね。じゃあ雄介君に言ってくる。」



教室の隅っこのほうで話している雄介君のところに行った。


「ねぇ……。今日の朝のことだけど。」

「ああ。決めた?」

「うん。テストあけすぐの土曜日。どう?」

「りよーかい。予定あけとくね。」

「ありがと。」



それ以上会話は続けなかった。

そんな気分じゃなかったしね。


だけど……あの笑った顔が見れただけで十分。


よし。


恥ずかしくないようにいろいろ準備しないと。



「秋穂。次の土曜日。買い物…ついてきてくれない?」



秋穂はまるでそれを予想していたかのように言った。



「当たり前だよ。」


< 75 / 193 >

この作品をシェア

pagetop