私がアイツに恋する時。



「はーい。じゃーテスト終わりー。じゃあ水谷さん提出物を集めて職員室によろしく。」

「はーい。」



ふぅ……やっとテスト終了。

そして土曜日は雄介君と……。



そんなことを考えながらノートを持ち上げる。

う……やっぱり重い。



どーしてこんなにノートが重いのっ!



「手伝おうか?」



心配そうに雄介君が声をかけてくれた。

やっぱり中林なんかより雄介君のほうがいい!



急にキレたりしないもん。

顔が似てなくたって言うことしてくれることが友哉に似ている。



だからきっと一緒にいて楽しいんだ。



「いや……大丈夫。」

「そっか。じゃあ教室で待ってるな。一緒に帰ろ。」

「うん。」



……とは言ったもののやっぱり重いです。

ゆっくりゆっくり一段づつ降りていく。

だって足元見えないんだもん!



『持とうか?』



中林?



体が自然と後ろを向く。


その拍子に4、5冊のノートが落ちた。




………まただ。

空耳。



それよりノート!


残りのノートを階段に置いて落としたノートを拾った。



『ったく……ドジ。だから言ったんだよ。』


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