私がアイツに恋する時。



「えへへ。」


頭をポンポンされて喜ぶ琴奈さん。



『大丈夫。賀菜より軽いから。』



そう言ってたあの日がまるで懐かしい思い出の一つとして出てきた。


ど……どうしてあのことが……。



「んじゃ行くか。」

「うん!」



いい加減で。



ヒドい奴。





「やっぱり大丈夫じゃねーよ。ほら……持つから。」

「あ…ありがと。」



追いかけて来てくれた雄介君が手伝ってくれた。



「無理なんてしなくていいよ。僕に気を遣う必要なんてねーから。」

「うん。」



友哉……。


雄介君ってほんとに友哉にそっくりだね。


びっくりするくらいに。


優しい言葉をかけられるたびに胸がなる。




やっぱり好きって……こういうことなの?

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